ミシマオコゼって知ってますか?
- 2015.11.23 Monday
- 23:34
JUGEMテーマ:料理
「ミシマふぐ」何てからかわれたものでした。
一番最初にその魚を見たのは何年も前の佐島漁港。
漁港の魚屋で「これはミシマふぐだよ」という。
札には「ミシマオコゼ」とあるので、しばし戸惑う。
「ああ、ふぐのように美味いってことですか?」
と返すと、やっと意を得たりと笑顔を見せてくれた。
最近ちょっと多忙で、釣りもせず、プリンも焼けなかった。
(アパートメントオブガンダム最終4巻、近日刊行。買ってね!)
というわけでこの魚のことをちょっと書いてみようかと思う。
ミシマオコゼを魚屋で見ることは少ないけれど、
僕の住む湘南あたりでは時々店頭に並ぶ。
ちょっと料理がしたいと思っていた先日、活けで売っていたのを見かけて料理することにした。
じゃーん。
こいつがミシマオコゼ。オコゼと言ってもワニギス亜目ミシマオコゼ科というから
他のオコゼ類とは遠縁だろう。
「スターウォーズ」でこいつに似た怪物が出てきたと思ったが、名前を失念。
さて早速三枚におろしてみる。頭は結構大きく、勿体無いので潮汁にする。
身がプルプルとしておろしづらいが、綺麗な白身である。
かなりの弾力なので刺身にするときは薄造りにする。
肝も美味いので、皮とともにさっと湯がく。
綺麗な胃袋も初めてだけど湯引いてみた。
手前左から胃袋、皮、肝。薄造りは僕の実力ではこの程度が精一杯。
さて、この魚、味は一級品なのである。
身はしこしこ、プリリと。ふぐに肉薄する歯ごたえで、軽い甘みがある。
胃袋は今回初めて食べたがコリコリと食感が楽しい。
皮も風味と独特のプルプル感が楽しめる。
肝は今回小さかったけれど、こってりしているのに癖がなく、やはりうまい。
ふぐのようなコクには恵まれていないものの、刺身で十分に食卓を賑わしてくれる魚なのである。
潮汁にした頭はよりこの魚らしさが感じられる。
日本酒に合うであろう一品であった。
とはいえ実はこの日、久しぶりにワインで魚をと思ったので、
ポン酢とわけぎ、もみじおろしを用意せずちょっと後悔。
臭みがなくワインの邪魔はしないが、
この魚を刺身で食うときは、やはり日本酒をお勧めしたい。
少し下ろしづらく感じるかもしれないけど、小骨も少なく扱いやすい本魚。
活けでないと旨くないらしいので、活けで見つけた際には是非まな板に、食卓に
そして舌にと順に乗せて試してみてもらいたい。